いまどき熟成肉が流行、それはラミネートフローリングでも同じ!?

職人日記

消費税増税のラッシュ需要後、急に静かになった。何もかも。職人不足と言われているが、一方で建築物の審査が更に厳しくなったのか、声は死ぬほど掛かれど、どれも乗り込みが著しく遅れる、そして結果的に重なって断わらざるを得ないケースばかり。

一体、現場が本当に手が足りなくて困ってるのやらどうやら?不透明な状況、を絵に描いた様な状態が続いている。

ラミネートフロアも一時の新規参入ラッシュは終わり、元々「生き残り」は数社だったのが、ここに来て、いよいよ限られたブランドしか耳にしなくなった。何故かは判らぬが、透けて見えるのは、きちんと利益を出していそうな先だけが続けていられるという事。至極、当然の理由です。

数少ない生き残りブランドから貴重な話しを聞く機会があった→ラミネートフローリングは、一定の在庫期間が経って施工した物は、伸縮クレームは皆無だと言うのだ。  
 
よくよく聞けば、この話し、非常に理に適う。

日本市場はF4必須→海外ではF4基材は全て受注生産→受注生産品は他に売れないから、メーカーに依らず、どのメーカーも出来立てを直ぐ梱包出荷したがる→日本も直前にならないと注文しないから、多くの場合で即出荷(下手すれば空輸)→現場も即施工…..って養生は一体どこで行うの?この場合の養生とは、生産国と日本の気候が全く違う前提だから、生産国での養生(それも原板で)はカウントされるべきでは無い。つまり「出来立てのラミネートフロア」こそ、日本で「悪さ」をする事が容易に考えられまいか?

そう考えると、では日本で長期間在庫すればいいだけだろ?の話になるが、御多分に漏れず、在庫圧縮の大号令が掛かっている現状ではそれも土台無理。だから悲劇は繰り返される。輸入建材を論じる時に、決定的に違う前提は、商品自体や製造者の気質だけでは無く、両国の建材流通システムその物でもあるのだ。

だからどうする?それをどうやって実商売に活かす?は事業者の知恵と工夫次第。
しかしながら、板その物を改良するとか、糊を裏面に使用してみるとか、専用の見切り材を改良するとか、手間と時間とそしてコストの掛かる方策より、はるかに現実的な 方策と思うのは私だけだろうか?